スキップソファと『フロアソファ』の歩み

スキップソファは1982年、ソファメーカー「マルイチセーリング」の商品としてデビューしました。

そのデザインを担当したのが、当時はマルイチセーリングのデザイナーで、現在はローソファ専門店HAREMのプロデューサー/チーフデザイナーを務めている伊藤浩平です。

当時のソファといえば、サイズも存在感も大きなものばかり。
「ローソファ」「フロアソファ」という単語すらない時代に誕生して、最初はインテリア業界に受け入れられるまでに時間がかかりました。

しかし、「日本の暮らしに合うソファ」というコンセプトが徐々に理解され始め、大手家具チェーンでの取り扱いが始まったり、大手企業の広告やドラマに使われたり。
「スキップソファ」の名前とともに、地道に、でも着実に、世の中に『ローソファ』『フロアソファ』というジャンルを広めていきました。

スキップソファ開発秘話 – ローソファの原風景

スキップソファが色んな家庭に広がった理由

床に座る日本の暮らしにぴったり

部屋にソファを置いても、気が付いたらソファを背もたれにして床に座ってしまっていることはありませんか？

靴を脱いで、ちゃぶ台を囲んで家族で食事したり会話する。家族でこたつでごろごろする。畳の上に座って、布団を敷いて寝る。日本の昔ながらのライフスタイルは、いつも床の近くにありました。

今はリビングにダイニングセットがあり、和室のない家も増え、床との距離は遠くなりましたが、床から感じる安心感というのは変わらない。だから、ソファがあっても地べたに座ってしまうのだと思います。

スキップソファの座面は高さ4cmで、これより低いソファはそうありません。

一番床に近いから一番安心する。他に新しいフロアソファが生まれてもなおスキップソファの人気が根強いのは、そういうシンプルな理由だと私たちは考えます。

こたつや和室との相性がいい

スキップソファのアイディアは、豪雪地帯での冬の日々から生まれました。

寒いからこたつに入る→こたつに入るとソファに座れない。そのジレンマから「こたつと使えるソファ」という発想が生まれ、段々と「日本の暮らしに合うソファ」にコンセプトが固まっていきます。

だから、こたつとの相性がいいのは当然っちゃ当然！
床とソファの段差が4cmしかないので、体を前に出してこたつで寝転んでもソファの境目を感じません。顔以外こたつに入りたい人にはうってつけのフロアソファです。掘りごたつにも向いています。

また、コンパクトなサイズ感とシンプルなデザインは、インテリア選びが難しい和室にもすっとなじみます。ソファ脚が無くウレタンで出来ているので、畳に跡が付かないのも嬉しいポイントです！

小さな子供や小型犬のいる家庭でも安心

スキップソファの上で赤ちゃんを寝かして、万が一ソファから落ちたとしても、段差4cmでは「落ちた」というより「転がった」です。
小さな子供がソファの上で立って歩いて跳ねても、4cmであれば落下による衝撃でケガする心配はありません。
※サポートフレーム、ベースマット、ジョイント金具を併用の方は十分にお気をつけください。

同じように、小型犬がソファに上り下りする際もジャンプ不要。足腰への負担を減らせるので、骨折やヘルニアなどの病気・ケガ予防になります。

スキップソファが長年愛され続ける理由

老舗家具メーカーが手がける安心の素材・構造

スキップソファ（現行モデル：スキップ1ミニソファ）は1982年のデビュー当時と同じ、70年以上続く老舗家具メーカー・マルイチセーリングが製作を担っています。
その頃から名前、デザイン、サイズは少し変わりましたが、中の素材と構造はほとんど変わっていません。

マルイチセーリング インタビュー

スキップソファは、耐久性が高く弾力のある「チップウレタン」と柔らかく座り心地をよくする「スラブウレタン」の２種のウレタンを組み合わせて出来ています。

ウレタンが中にぎっしり詰まっているのでへたりにくく、金具や木材を使用していないので壊れる部材がなく、経年変化によるギシギシといった音鳴りの心配もありません。

フロアソファには「すぐへたるのでは？」と懸念される方も多いですが、スキップソファはその心配をはね返して吹き飛ばせるぐらいの品質だと自負しています。

スキップ1ミニソファの製作工程はこちらから

10年使えるウレタンの品質・設計・保証

その証拠といってはなんですが、スキップ1ミニソファには、ソファのウレタン部分が10年間使用できる品質・設計であることを約束する「ウレタン10年保証」が付いています。

この“10年”の根拠は、スキップソファのデザイナーが自身の自宅で10年以上使用した経験と実績から。
子供が幼い頃はソファをおもちゃのように扱ってなかなかやんちゃな使い方をしたそうですが、ソファと長い時間を過ごすことができました。

「ウレタン10年保証」について

※ソファのウレタン以外の部分は保証の対象外です。

カバーと中材（ウレタン）をそれぞれ交換できる。

スキップ1ミニソファはカバーが取り外せるので、汚れたらカバーをクリーニングに出したり、新しいカバーに買い換えることができます。
また、背もたれと座面の中材（ウレタン）はそれぞれ単品で販売してるため、こちらも買い替え可能です。

長年の使用で座面だけへたってきたり、カバーが使えなくなっても、すべて買い換えずに部分的に交換できるため、ソファ自体を長く使うことができます。

長く続いてきたから、ストーリーを持っている。

「スキップソファ」シリーズは1982年に始まり、「スキップゼロ」「〜1」「〜2」「〜3」「〜4」と進化と派生をし、2007年には今の「スキップ1ミニ（ソファ）」に落ち着き、長い年月を経ました。

弟にあたる「スキップ4」は、HAREMでは「ピカソソファ」の名で、スキップ1ミニソファ以上の人気者になってしまいました。お兄ちゃんは悔しいような、誇らしいような…。

「元祖・フロアソファ」ことスキップソファのシリーズは、こうして長い時間をかけて多くの家庭に広まり、人々のくつろぎに寄り添い続けてきました。
だからこそ、お客様とのストーリーもたくさん持っているソファです。

スキップソファでつかまり立ちを覚えたというお子さんが、大人になってショールームに遊びに来てくれたり。
「実家で使っていたのと同じものがいい」と、親子２世代で愛用してくれたり。
親から子へソファを受け継いだというお話も。

こんなご褒美のようなエピソードを聞かせていただくと、「長く使えるソファを作って良かった」と心底思えます。

お客様から頂いたお写真と感想

最後に、スキップ1ミニソファをご愛用中のお客様から頂いたカスタマーレビューを紹介します。

「我が家に2代目スキップソファが届きました。初代スキップソファは、結婚のお祝いに姉からのプレゼントでした。その後、息子と娘が産まれて、お昼寝させたり、遊んだりと子供達の成長と共にありました。（京都府 N .K 様）」
コメント全文・他の写真・ソファ情報はこちらから

「ネット検索でこちらのソファーを見つけた時は、高いなと思っていたんですがレンタルを利用してみることに。座り心地や配置、雰囲気を確認してから購入したので納得いく買い物でした。（群馬県 K様）」
コメント全文・他の写真・ソファ情報はこちらから

「オンラインで購入も少し不安でしたが購入して大正解でした。しっかりしていてカバーを替えたり、ベースマットを追加していろいろ楽しめそうです。（埼玉県 Y.S 様）」
コメント全文・他の写真・ソファ情報はこちらから

以上！スキップソファのすべてでした。
スキップソファの歩みを辿ることは、そのままローソファの歴史を紐解くことでもありますね。

スキップソファが気になってきたら

スキップソファは現在「スキップ1ミニソファ」という商品名で、HAREMのオンラインショップでご購入いただけます。
オンラインショップの商品ページにはソファのサイズ詳細、素材・構造のこと、ご購入前のご注意点などを掲載しているので、読みながらご検討くださいませ！

スキップ1ミニソファ 商品詳細

スキップ1ミニソファの座り心地は、以下の方法でお試しいただけます。

東京と大阪にあるショールームで座ってみる

ローソファ専門店HAREMの常設のショールームは、東京・中目黒と大阪・堺にございます。

ショールーム 詳細